2025.10.17 10月月次会 「国登録有形文化財・旧須藤邸特別見学会」
10月月次会 世紀を超えた世界 旧須藤邸特別見学会
今回の月次会は夜の堤町、ライトアップされた旧須藤邸での開催です。1年半前に国の重要文化財に指定された直後の天満宮での開催に続き2回目の文化財現地探訪となります。
前半はオーナーの高山淳史さん(三高産業代表取締役、当倶楽部社員)から明治・大正・戦前の金善織物時代、昭和・平成の須藤家時代、令和の現在に至るまでの人と建物の歴史の説明があり、その後たくさんの写真をもとに見どころについて詳しく説明をいただきました。参加者は写真を見てうっとりしたり、微笑んだり、歓声を発したりと見学に期待感が増してゆきます。
後半はいよいよ館内見学。増改築や用途変更が行われたとは思えないほどモダンで魅力的な空間が広がっています。昭和30年に取得した須藤寿作さんは自作するほどステンドグラスに入れ込んでいたとのこと。金善時代からのものを大切に保存した上に、須藤家が取り揃え、欄間やガラス戸など随所に豊かな色彩が咲きこぼれています。
続いて二階の和の空間へ。吹き抜け回廊からサロンを見下ろしたり、和室の漆の襖やセミ、トンボの漆喰飾りを見つけたり、茶室の様々な意匠にため息をついたり。全部見て回るには月次会の時間では足りませんでした。参加者の中には須藤禮子夫人とここで茶飲み話をしていましたと思い出を語る方もいらっしゃいました。
今年度文化財研究委員会では桐生の近代建築との連携を図ることを目指しています。高山さんのおかげでその目標に向かって一歩踏み出せました。
最後に、ここまで読んでいただいていた方に一つお願いがあります。それは旧須藤邸のことをちょっとしたお話の中で触れていただくこと。『旧須藤邸ってとってもいいところらしいよ。桐生倶楽部の会報にそうあった』と。そうしていただけることを祈って筆をおきます。10月17日(金)実施。24名参加。
(文化財研究委員会 村田勝俊記)

