2025.6.18 6月月次会 「桐生倶楽部会館という建物ー桐生市の文化遺産ー」
6月月次会 『桐生倶楽部会館-桐生市の文化遺産』
6月18日開催の月次会では、文化財に造詣が深い萩原清史先生(桐生市文化財保護課)から大正・昭和初期につくられた市内の近代建築に絞って講演をいただきました。
前半は、時代背景と桐生市のできごとからはじまり、つづいて建築様式の面から建物ごとにわかりやすく解説をしていただきました。次に小川組、吉田組、桐生建材などの建築会社、小林力男、清水三五郎ら設計者のかかわりについて詳しく説明がありました。ここまでのお話から、桐生には様々な建築様式の建物があり、いずれも文化財としての価値が高く、そのほとんどが近接していることがわかりました。
後半は桐生倶楽部会館について。
会館は桐生を代表する倶楽部建築であると位置付けたうえで、スパニッシュ・コロニアル様式が日本でいち早く取り入れられたことから、「進取の精神と派手好き」という桐生らしさを象徴していると強調し、「おもしろい建物」であるとしています。また、組織の運営が創立当初から100年以上にわたり変わらずに続いていることに独自性があり、歴史的にも文化的にも重要性が髙い存在と指摘されました。加えて、立地的面から他の近代建築との連携可能性があるのではとの貴重な示唆を頂きました。
ご承諾を得て、講演時に使用したスライドのうち2つの図を掲載しています。図1は市内の建物マップ(今回の講演対象)、図2は建物の建築様式と時代区分です。ご参照ください。なお、講演内容はすべて萩原先生個人のご見解です。
(担当:文化財研究委員会、村田勝俊 記)
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